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NSGカレッジリーグ 第6回志・未来塾

「一冊の本との出会いで人生は変わる」

講師:喜多川 泰


講師プロフィール

1970年生まれ、愛媛県出身。大学卒業に横浜で、笑顔と優しさ・挑戦する勇気を育てる学習塾「聡明舎」を創立。人間的成長を重視した、まったく新しい塾として地域で話題となる。2005年から作家としても活動を開始し、『賢者の書』にてデビュー。次々に作品を発表し、『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』(サンマーク出版)は10万部を突破し、話題となる。現在も、学習塾での指導だけでなく、執筆活動や全国各地での講演も精力的に取り組んでいる。

-喜多川 泰 氏

■イントロダクション

講演の様子

第1回と最終回の今日、ここで皆さんと会っていますが、皆さんの顔つきが変わっています。皆さんは、自分で気づいていますか?真剣な顔、希望を持った顔、未来を考えている顔・・・。素晴らしいことだと思います。


第2回から5回の講師は全て私の友達です。ここでの講演後に何度かお会いしていますが、どの方も揃って「志・未来塾」の取り組みと、参加している学生の皆さんを賞賛されていました。


例えば第5回の小西先生なんて、知る人ぞ知るフランス料理界の重鎮です。そんな方が、皆さんのために、シェフの衣装を大阪から持参してまで伝えようとされたメッセージは、20歳前後の皆さんの今後の人生に生きる、素晴らしい経験だったと思います。私の妻がこう言っていました。「1年間にこれだけ素晴らしい講演を聞いた20歳が、日本にどれ程いるかな?」・・・私は、おそらくほとんどいないと思います。

■良い友達を持ってください

登壇された方々の中で、私は最も平凡な人間です。そんな私でも、あんなにすごい方々と接していれば、イヤでも影響を受けます。例えば小西さんから「一流を見る」という影響を、木下さんから「人に与える生き方」という影響を、それぞれ受けています。どうか皆さんも、いい友達を持ってください。その人と一緒にいることで自分にも良いインプット(影響)が与えられるような、良い友達を作ってください。


では、どうすればそんな友達を作れるか?それは、素直な心を持ってその人たちと同じ価値観を持つことで可能になります。例えば、「与える人になろう」と言われたたとき、「そうだ」と思える心が大切です。「そんなこと言ったって・・・」などと思わないことです。そして素直な心の持ち主が講演を聞いてくれれば、講師としても嬉しいのです。

ディスカッションする学生

■外からでなく内から自分を育てる

ディスカッションする学生

さて、最終回のテーマは「一冊の本との出会いで人生は変わる」、即ち本を読みましょうということです。皆さんが生きている時代には、本よりも楽しい世界がたくさんあります。でも、悩んだり行き詰まったときこそ本を読んで欲しいと思います。


皆さん、マカダミアナッツを知っていますか?とても硬くて、専用の道具がないと割ることが出来ません。しかし、考えてみればこれは植物の種子なので、ある条件が揃えば中から芽を出すために割れるのです。一人の教育者として、子供をマカダミアナッツに例えれば、今までの大人は子供を「外から割って」芽を出そうとしていたのではないかと思います。一生かかっても叶うかどうかの目標を持って外から結果を求めるのも、必要ではあります。ただ、この方法の場合は、すぐに結果が出なくても続ける強い意志が必要です。最終的に結果が出た時、自己の満足・周囲の評価も大きくなります。でも、方法はそれだけではありません。「外からでなく、内から」芽を出す方法があります。それを次のようなアプローチで考えてみましょう。皆さんは、やがて社会に出て働くことになりますから、改めて「働く」と言うことについて考えてみるという視点で考えてみます。

私たちは全員が「株式会社ジブン」の経営者だと考えることができます。その人が幸せになれるかは、株式会社ジブンの経営にかかっている。そういう意味で、経営者マインドを持つことはとても重要なことです。経営者の仕事には、「やらなければならないこと」はありません。「こうありたい、こうしたい」と発信することが仕事です。そういう生き方の源泉となるものは、読書によって形成することができます。読書は、「自分へのインプット」と出会い、蓄積することができるのです。


逆に、経営者じゃない人は、与えられたことが仕事になります。働くということが何かを考えていない人は、「働く=お金を稼ぐこと」と思ってしまいがちです。それは、自分の時間をお金に換えることです。

■人のために生きる

私は、人に喜んでもらうことを考えて仕事をします。そうすると、結果として自分の人間関係にプラスとなり、結果としてお金が後から付いてきます。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、皆さんも頭で考えながら5年も働けば、何となく分かってくることです。


人は、自分を必要としている人のために生きています。そして、全ての人はその人にしかできないこと、人より優れているものをもっています。皆さん、そういう能力を人に喜んでもらうために使いましょう。例えば、皆さんはお客さんが来るときに部屋を片づけるでしょう?でも、片づける必要があると言うことは、普段から自分のために片づけている訳ではないですよね?ということは、皆さんは本質的に人のために何かができるということです。勉強しろという先生、専門学校に通わせるために一生懸命に働く親。みんな、自分のためではなく皆さんのためにやっているのです。

■成功への二つの道

未来塾に参加した学生の写真

私は、人の生き方には二通りあって、「目標型」と「展開型」に分けられると思っています。大きな目標を掲げてそれに向かってまっしぐらに努力する目標型、その時の状況に応じて必要な努力を重ねる展開型。


例えば、白石さんは目標型です。大きな目標を定め、それに向かって努力する。だけど挫折することも多いという特徴があります。このタイプで成功した人は「諦めなければ夢は叶う」と言いますが、当初の夢が叶わなかった人もたくさんいます。ただ、誠実な努力を重ねた人生であれば、たとえ当初の夢が叶わなくても、違う目標を見出したり、努力の中から違う生き方を見出したということも多いようです。


これに対して「展開型」の生き方は、目の前のことに懸命に取り組んだことが周囲に貢献したことで、結果として成功者となるタイプです。目標型の成功者に比べてニュースや取材の対象とはなりづらいですが、皆さんにとって朗報なのは、日本人で成功した人の多くが実は「展開型」だということです。

■繁栄の三要素

人々が自分のことを幸せだと思う幸福度調査で、先進国33カ国のうち、日本は27位。逆に、孤独を感じるかという質問では1位で、孤独と引き換えにお金や安定を求めています。 しかし、私はこう考えます。実は、世界という大きな範囲の反映に必要なのは、自分が誰かとつながっているという小さなことです。そして自らが親切でありたいと思えること、今ここに集中すること。


その周囲とのつながりに必要な三つの要素とは、知力、徳、胆力です。知力は、学校の成績ではありません。自分のする仕事や好きなことで、人よりも知っていることが多いと、それが人の役に立つことも増えてきます。今日のテーマである「本」には、知が多く含まれています。徳とは、人としての徳、人望です。この人のためなら頑張る、損をしても時間や労力を捧げると思われることです。損得で行動を決めて自分の徳を求める人には、徳は集まりません。胆力とは、いわば肝っ玉です。 いざという時に状況を受け入れる、そして行動するための勇気を生み出すのが肝っ玉です。

ディスカッションする学生

では、それらの要素を自分の中にどうやって育てるか。本と出会うことです。本が嫌いだったり読書が苦手だったりすれば、人と出会うことでも可能です。ただし、人との出会いで「志・未来塾」のような一流の人の「知」に接することはとても難しいですが、本ならば安い値段で簡単に一流に接することが出来ます。


皆さんの中には、まさにこれから就職をする人もいると思います。就職=スタートラインです。仕事をしながら、仕事以外の経験を積むのには、旅をするのが一番ですが、仕事を持ちながら長い旅をするのは大変です。しかし、本を読むことでそれは可能となります(ただし、そこから学ぼうとすれば、の話ですが)。本を1冊読むことで自分の「知」が増えて、それが必要とする人が自分の周囲に出てきます。

■一歩を踏み出す行動

皆さんが何かの行動をするとき、判断基準は何ですか?これをやったら何がもらえるかなんて、考えてはいけません。仮に損得の動機で行動してその通りになったら、今後の人生がその範囲を超えられなくなります。皆さんくらいの年齢になれば、「損するくらいで丁度いい」と気づいてもおかしくありませんが、なかなかそんな人は多くありません。なぜでしょう?人は本質的に無駄足や回り道を避けたいからです。最短距離は、必ず幸せとは限りません。足の幅より狭い一本の橋は、最短距離ですが一歩進むだけでも不安に襲われます。一方で、私たちが歩いている通常の道は、最短距離ではないかもしれませんが歩くのに安心の広さがあります。


私が最初に開催した講演は、500席もある会場を貸し切ったものでした。当時の人脈で参加を募りましたが、当日はガラガラでした。しかし、今思えばその時のスタッフの方からの紹介が巡り巡って今回の「またかな」の映画化への道につながりました。先ほどの成功パターンという話でいうと、目標型ではなく展開型でやってきたことで、今の世界があります。


どうか、皆さんは「良心」に従って「よく考えずに」行動してください。例えば、お年寄りに席を譲るシーンを思い浮かべてください。どうしようと思った時点で、なかなか立てなくなります。道に落ちているゴミも、2~3歩も通り過ぎたら、なかなか拾いに戻れません。行動するには「勇気」が必要です。今日のテーマである「本」は、まさしく「今」を表現したものではありません。執筆、編集、印刷、販売の間にも古くなっている情報ですが、古(いにしえ)から作者が学んできたことの集大成から、学ぶことができるメディアなのです。私は、1日15分だけでも本を読むようにしています。そこで自分の思っている「かっこいい生き方」を見つめることにしています。

志・未来塾の写真

■「夢に選ばれる」ような生き方をしてください

未来塾に参加した学生の写真

最後になりますが、私が「志・未来塾」に講師を紹介したのは、言葉から学べないものを五感で感じて欲しかったからです。皆さんは「あぁ、この人ならここまでやり遂げても不思議じゃない」と感じたのではないでしょうか。それは、言葉を超えた、姿勢や表情などの要素としてその人が持つ雰囲気に出てくるのです。


ちょっと極端な言い方かもしれませんが、私は、第2回から5回の講師のような人たちが、あるいは世の中で一流とされている人たちが、自ら夢を叶えたというよりも「夢が彼らを選んだ」のだと思っています。ひたすら夢のことを考えて、実現に向かって「一歩」を進むことが出来る。そんな生き方をしている人を「夢が選ぶ」のだと思います。


志・未来塾一期生の皆さん。今日でこの塾を卒業するわけですが、それぞれが夢に選ばれるような、そんな生き方をしてみてください。ご活躍をお祈りします。ありがとうございました。

■編集後記

この回をもって、NSGカレッジリーグ志・未来塾の第一期生が“卒業”となる。リーダーとなれる人物の育成を目的として「志」を育てるという、新たな取り組みであるが、講師の喜多川先生が言われるように、受講者の顔つきが変わっているのを感じた。人を育てることは、すぐに結果の出ない仕事である。が、変化・成長に立ち会うことのできる素晴らしい仕事だと再認識するものとなった。


中島みゆきが柏原芳恵に提供したその楽曲「春なのに」で、こう書いている。


春なのに 春なのに

ため息またひとつ


卒業は、人の成長という喜びと、別れが同居した複雑な心境のイベントである。

学生諸君。あなた達が志・未来塾で見た世界に、きっと幾度となく胸を躍らせたことだろう。そんな諸君の成長が、我々にとって何よりの喜びである。しかし、社会というこれから旅立つ世界には、もっともっと素晴らしい出会いがたくさんある。日本中でも数少ない、一流の講師や仲間との出会いから学んだという誇りを胸に、大きく社会に飛び立って欲しい。あなたの広げた翼は、周囲を導く力をきっと持っている!