[12.05.28] 第3回 校友会未来塾 報告
第3回 校友会未来塾
平成24年5月23日(水)19:00~ 講 師 : 新潟お笑い集団 NAMARA
club ジョイア・ミーア 有限会社 ナマラエンターテイメント 代表取締役
第二代新潟県元気大使「シーケーズ」
江 口 歩(えぐち あゆむ) 様
講演テーマ
「常識の裏側を見る方法」
「万代橋をテーマにエッセイを書いたけど、万代橋に思い出なんか、無かったんですよ。」
江口氏の講演は、今までの未来塾のゲストとはひと味違う、想定外のエピソードからスタートした。
発足当初から新潟のお笑い集団NAMARAは、発足自体が想定外であったが、地方からの発信ということで注目を集めた。新潟でお笑いは無理だと否定する人ばかりだったが、思い切って立ち上げると、中央から注目を浴びた。多数決で決めた常識が、変わったと江口氏は確信したという。今や、トークショーやパネルディスカッション、各種メディアと、「NAMARA」や「江口歩」の文字をあちこちで目にする。
江口氏は、参加者にこう問いかける。「あなたが、これからアメリカの大統領になれる可能性は?」
常識的に、国籍などから考える参加者の思考パターンを、「日本がアメリカの州になれば、可能性がある」という話で一刀両断された。
性教育からひきこもりまで、お笑いを武器(?)に向き合ってきたテーマは数多く、それら全てにおいて、独特の軽いテンポと、その一方にある相手に対する真剣さで人間関係が構築されているのだろう。
印象に残る話があった。
「常識の裏を見るというのは、表をみて、それをふまえて裏をみるということ。」
「常識は時や環境によって変化する。」
水平線に半円を描いてアンケートすると、新潟では夕日、太平洋側では朝日なのだそうだ。
予定されたテーマを変更して、「レインボータワーの活用法」でディスカッションすることになった。
各グループからは、講演内容もあってか、これでもかという数のアイデアが出された。
バンジージャンプ、メリーゴーランド、展望居酒屋・・・・
これらのアイデアに対して江口さんが答えたコメントが、これまた印象的だった。
江口氏の狙い通りだったということか。参加者は、常識や遠慮を忘れ、楽しくアイデアを出した。笑いの元、すなわち元気の素がこれなのだと、きっと伝えたかったのだ。
小学校の読書感想文をマンガで提出していたほどの、常識を覆す「達人」である江口氏に、どこまで対抗できるか、分からない。しかし、江口氏の言う「頭がいい人というのは、状況判断ができる人」には、けっこう近づけるのではないか。