縁の下の力持ちとして
私は卒業と同時に臨床工学技士として働いています。生命維持管理装置という人の命に関わる機械の操作・管理が主な仕事です。チーム医療の一員ですが、医師や看護師と違い表に出ることはないため、“縁の下の力持ち“的な存在といったところでしょうか。
やりがいや魅力としては、やはり患者さんが手術によって元気を取り戻し、退院されていく姿が見られること。そうした人の助けになっていると自負できることです。その一方で、患者さんのためにと思ったことが、本当に正しいのかどうか分からなくなることもあります。そんな時は技士仲間に相談したり、先輩方にアドバイスをもらったりしています。そうした意味でも、学生時代を含め多くの人と交流が広げられて良かったと思います。
東京で実力を磨き続けたい
臨床工学技士として実務経験を積む上でうれしかったことは、人工心肺装置を専門に扱える認定資格である「体外循環技術認定師」の資格を取得できたことです。やっとこれで人工心肺装置を扱う技士として一人前というか、スタート地点に立てたという気持ちでいっぱいになりました。今は透析技術認定師の資格取得を目指しています。
一時、新潟へ戻ることも考えましたが、現在の業務が自分の中では未完成なため、まだ帰ろうとは思いません。自分のレベルを上げるためにも、もっと見識を広め、学会発表にも精力的に取り組み、
「東京には斎藤が居るぞ」と言われるように東京でがんばり続けます。