OB・OG紹介

kato

 

 

マンガ添削会をきっかけにデビュー

 私が漠然と「漫画家になりたいな」という夢を抱いたのは、3歳くらいだったと思います。デビューのきっかけとなったのが、JAMで定期的に行われているマンガ雑誌編集部の方による添削会です。学生の作品をマンツーマンで添削してくれるというこの会で、声をかけていただき投稿した作品がそのままデビュー作となりました。そのときにお声がけいただいた方が、現在の月刊少年シリウスの担当さんです。

作品アイデアは、本を読んでいるときや遊んでいるときに、"ふっ"と思い付くことが多いです。それをネタ帳に書きため、机の前でいろいろ組み合わせたり膨らませたりして、1つのストーリーを構成していきます。心がけていることは、「面白かったと思われるためには、独りよがりにならないように気を付けながらも、自分が本当に「いい!」と思うものを読者にぶつけることが必要だと思っています。

 

納得のいく作品を読者に

 デビューしてからの苦労といえば、連載が長く続くにつれて自分の引き出しにはない物も、描かなくてはならないことです。以前、話の展開上チンピラのキャラクターを登場させなくてはいけなくなったときには、大急ぎでDVDを見まくり、作品に臨みました。登場させる人物の感情や魅力を充分理解せずに漠然としたイメージで描いてしまうと、本当につまらないキャラクターができてしまうからです。締め切りに追われるなか“超速”でキャラクターを理解することは大変ですが、決して手を抜いてはいけないことだと思っています。

現在は毎月、目の前の作品を仕上げることにいっぱいいっぱいという状況です。それでも読者に「読んでよかった」と思えるように、これからも1話1話を大切に、納得のいく形で描き続けたいです。

 

kato2