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未経験者がWebデザイナーになる方法を徹底解説!仕事内容や必要スキル、独学と学校の違いとは

2021128(水)

わからないことを調べたり、洋服や日用品を購入する時に訪れるWebサイト。
これらのサイトは、Webデザイナーによって作られています。

Webデザイナーは時間や場所にとらわれず仕事ができるため、フリーランスや副業を目指す人からも注目を集める職業です。

しかし「未経験でもWebデザイナーになれるの?」、「絵が描けないけど大丈夫?」と疑問・不安を持つ人もいるかもしれません。

この記事では、未経験からWebデザイナーになる方法や仕事内容、必要なスキルについて解説します。

  1. Webデザイナーとは?
  2. 未経験からWebデザイナーになるには?
  3. Webデザイナーに必要なスキルとは
  4. NSGカレッジリーグ生に聞いてみた!専門学校進学の魅力
  5. まとめ

Webデザイナーとは?


Webデザイナーは、個人や企業から依頼を受け、コンセプトに合ったホームページを企画し、制作する仕事です。
文字やアイコン、バナーを作り、配色のバランスを考え、サイトに統一感を持たせます。

Webデザイナーの仕事は、Webサイトの見た目を整えるだけではありません。
クライアントのニーズを把握し、Webサイトを訪れた人が使いやすい設計を考え、コーディングを行います。

Webデザイナーの仕事内容

Webデザイナーの仕事は、IllustratorやPhotoshopを使った画像の編集、サイトを作るコーディング、マーケティングの知識を使ったサイト設計などがあります。

ここでは、基本的な仕事の流れについて紹介します。

1.クライアントと打ち合わせを行う

クライアントから依頼を受け、Webサイトの目的やコンセプト、想定されるユーザーを明確にします。
Webサイトを開設する目的は、「企業を知ってほしい」、「ブランドのイメージを変えたい」、「商品の売り上げを伸ばしたい」などそれぞれ異なります。
達成したい目的に応じてサイトの設計をするため、十分な確認が必要です。

2.サイトを設計する

ヒアリングの内容をもとに、Webサイトの設計を行います。
Webサイトに載せるページをまとめた「サイトマップ」やレイアウトを決める「ワイヤーフレーム」を作成し、「訪問した時の導線がわかりやすいか」「全体の色や文字の統一感はあるか」などを確認します。

3.デザインを作る

Webサイトのページに掲載する文章や画像を準備し、画面のデザインやレイアウトを決めます。
PhotoshopやIllustratorを使って画像や文字の編集を行い、サイトの外観を作ります。

4.コーディングする

デザインが決まったら、Web上でサイトを閲覧できるようにするための作業を行います。
HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使い、デザインと同じ構成を作ります。

5.動作確認を行う

実際にサイトを動かし、使いやすさを確認します。
不具合が発生した際はコードを修正し、再度確認を行います。

所属する会社により、業務の範囲は異なります。
上記の一部分だけを担当することもあれば、見積書や請求書の作成等まで行うこともあります。

未経験からWebデザイナーになるには?


未経験からWebデザイナーになるには、知識や技術を身につけ、デザイン会社や広告制作会社に就職する必要があります。
ここでは、大学へ進学、専門学校へ進学、独学の3つについて紹介します。

大学に進学する

大学では、Webデザインに必要な知識や技術を4年間かけて学ぶことができます。
作品を作る時間がたくさんあるため、就職に必要なポートフォリオも豊富に用意できます。
また、一般教養や英語の授業もあるため、知識の幅が広がります。
例えば商標や著作権、マーケティングの授業は、Webデザインと直接の関係はありませんが、働く時に知っておいたほうが良いため、受講するのがいいでしょう。
また、英語ができれば、いち早く海外のトレンドを押されることができたり、仕事の幅が広がったりします。

大学進学のデメリットは、学費の負担が大きいことと、就職するまでに時間がかかることです。
芸術系の大学に進学するなら、国立大学で年間80万円〜100万円、私立大学で年間180万円〜200万円かかります。

また、インターネットの技術は日々進歩し、Webサイトの流行も変わります。
大学入学時に学んだ知識が、卒業する頃に時代遅れとなっている可能性もあるでしょう。

専門学校に進学する

専門学校は実践的な授業が多く、卒業後に即戦力として働ける技術が身につきます。
Webデザイナーとしてのスキルを上げるためには、実際に手を動かすことが重要です。
専門学校では、「知識を学び、編集ソフトを使って作品を作り、先生から添削してもらう」という技術向上のためのサイクルができあがっています。
指導する講師はプロのWebデザイナーが多いため、現場で必要な技術を学ぶことができるでしょう。

また、専門学校は企業とのつながりが強いところが多いです。
企業と協力して行うプロジェクトや学内企業説明会も盛んなため、就職しやすい環境が整っています。

専門学校のデメリットは、学費がかかることです。
Webデザイナーの専門学校は、年間80万円〜120万円ほどかかります。

独学を進める

独学では、Webデザイナーのスクールに通う方法や書籍、YouTubeで学ぶ方法があります。
独学のメリットは、自分の生活リズムに合わせて勉強できることです。
働きながら転職を目指す方や、子育てをしながら勉強する方に向いています。

また、大学や専門学校へ通うよりもお金がかかりません。
スクールは半年間で30万円〜50万円、書籍は2万円〜3万円程度です。

独学のデメリットは、モチベーションを保つのが難しい点と、就職・転職時に正社員になるのが難しい点です。
1人で勉強しているとわからないことがでてきても、周りに聞く人がいないため、挫折してしまう可能性もあるでしょう。
また企業では、専門学校・大学でWebデザインを学んだ人に絞って採用を行うところも多くあります。
正社員での就職が難しい時には、パート・アルバイトとして経験を積み、正社員を目指す方法もあります。

Webデザイナーに必要なスキルとは


Webデザイナーは、パソコンを使って作業を行うため、絵を描くスキルは必須ではありません。
デザインソフトを使う技術のほか、論理的思考や分析能力を求められます。
ここでは、Webデザイナーに必要な3つのスキルについて紹介します。

企画を考え、形にするスキル

Webデザイナーは、クライアントの希望を言語化し、それをデザインに落とし込める力が必要です。
仕事を依頼するクライアントは、必ずしもWebに詳しいわけではありません。
「可愛いサイトを作ってほしい」と言われた時、「可愛い」の概念は人によって異なります。
クライアントの好みやターゲットを想定し、「パステルカラーで、文字は柔らかいデザイン」といった具体的な提案が必要となります。

デザインソフトを使いこなすスキル

Webサイトを作るには、イラストや画像を編集する技術と、Webサイトを作るためのコーディング技術が必要です。
イラストや画像はIllustratorやPhotoshop、コーディングではHTMLやCSS、JavaScriptを使います。

Illustrator

Illustratorはイラストや図形を描いたり、レイアウトを作成できるソフトです。
イラストレーターでは、「レイヤー」と呼ばれる層があり、複数のレイヤーを重ねて1枚の絵を完成させます。
複数のレイヤーに分けることで、データを修正する作業が楽になります。

Photoshop

写真や画像を加工できるソフトです。
写真を切り取って別の背景と合成したり、電柱やビルなど不要なものを消したり、人物の表情を変えたりすることができます。
簡単な文字の編集や図形の作成も可能です。

コーディング

テキストエディタを使ってコードを書き、Webサイトを作ります。
人間が言葉でコミュニケーションをとるように、パソコンへ指示を与えるときにはプログラミング言語を用います。
プログラミング言語には種類があり、言語によって機能が異なります。
Webサイトを作る時には、文字や配置を決める「HTML」、装飾を整える「CSS」、アニメーションをつける「JavaScript」などを使います。

マーケティングスキル

クライアントがホームページを作る目的は、「企業のブランディングをしたい」、「商品の売り上げを増やしたい」など明確な理由があります。
目的を達成するためには、お客さんを連れてくる「集客力」が欠かせません。

多くの人を集めるために重要なのが、「UI」と「UX」の設計です。
「UI」とは、「User Interface(ユーザーインターフェイス)」の略で、「Interface」は「接点」の意味です。
WebデザインにおけるUIは、Web サイトを訪れたユーザーが使いやすく設計されていることを示します。

「UX」は「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略で、Webサイトを訪問したユーザーが得
れる体験のことです。

例えばWebサイトで商品を購入するとき、氏名や住所を入力してエラーになった経験はありませんか?
何度もエラーになってしまうと、ユーザーはそのサイトを「使いづらい」と判断し、サイトから離れてしまいます。

このようなことを防ぐため、Webデザイナーは「どんな人が訪れ、どのような行動を起こすのか」を想定してWebサイトを設計することが求められます。

NSGカレッジリーグ生に聞いてみた!専門学校進学の魅力

Webデザイナーを目指す方に対して少しでも参考になればと、新潟デザイン専門学校(NCAD)に通う森山蓮さん(デジタルデザイン科/新潟県・万代高校出身)に、気になるあれこれを聞いてみました。

Q:進路検討時に迷った点・進学の決め手は?

A:大学への憧れや、通っていた高校も大学進学に力をいれていたので、始めは県内の造形系の大学や東京の美大を考えていました。
ただ初心者だった自分は実技試験があると難しいと考え、センター試験でいける大学の受験を目指すことに。と同時に、NCADのことを親から紹介してもらい併願制度を利用することにしました。

Q:進学して良かったことは?

A:3年制を選んだこともあり、Webデザインだけでなく、動画や3DCG/写真など幅広く学ぶことができました。
大学に比べて少人数制であり、先生が一人一人をしっかり指導してくれる点、私にはとても合っていたと思います。お陰様で希望にマッチしたWebデザイナーに仕事に就職も決まりました。

まとめ

WebデザイナーはWebサイトを作成する仕事です。
見ための美しさだけではなく、見る人が使いやすいようサイトの設計を行います。

Webデザイナーに求められるスキルは、デザインソフトを使う技術のほか、企画を形にする力やマーケティング能力が必要となります。

未経験からWebデザイナーになるには、大学や専門学校への進学、独学の方法があります。
それぞれにメリット、デメリットがあるため、自分にあった選択肢を選びましょう。

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