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料理人やシェフになるには?なり方、仕事内容の違い、調理師免許ほか関連資格の必要性とは

2021128(水)

近年、外食産業が増え、全てが手作りではない料理も増える中で、やはり手作りの料理は、温かみを感じますよね。
そんな料理に感動を覚え、シェフや料理人を目指してみたいと思ったと同時に「どんな働き方があるのだろう?」、「どのようにしたらなれるのだろう?」「資格は必要なのだろうか?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、シェフや料理人になるために必要なことや仕事の内容の違い、資格取得について解説します。

  1. シェフ・料理人になるには?
  2. シェフと料理人(コック)の仕事内容の違いとは?
  3. 資格は必要?就職・キャリアへの影響
  4. NSGカレッジ生に聞いてみた!専門学校進学の魅力とは
  5. まとめ

シェフ・料理人になるには?


シェフ・料理人になるためには、資格や学歴などは関係ありません。しかし資格を持っていると、一定の知識を持っているという証明になるので、就職や転職に有利となります。
料理を作る上での技術やセンスは必要になるので、それを学ぶために専門学校に通ったり、弟子入りして修行したりして、腕を磨いていくのが一般的です。

一口に、シェフ・料理人と言っても、中華・フレンチ・イタリアン・和食など、そのジャンルは様々です。なりたいジャンルが決まっているか、まずは調理全般を学びたいのか、将来的に自分のお店を持ちたいのかによって、何を学べば良いのかが異なるため、それに合った進路を選ぶのが近道でしょう。

専門学校で調理を学ぶ

いきなり現場に飛び込む前に、調理系の専門学校等で学ぶ方法があります。
学校に通うと、食の業界で必要とされる基本的な知識や技術を体系的に一通り学ぶことができます。また、講師陣には各ジャンルから現役の一流シェフが教えている学校もあり、学生でありながら現場のことを学ぶこともできます。
シェフ・料理人は体力面やメンタル面でも高い能力が求められる職業ですが、現場で働いている講師陣から、メンタル面でも学べることが多くあるはずです。

飲食店で修行する

すぐにでも、現場に出て働きたいと思う場合、飲食店に飛び込んで働くこともできます。早い人では、中学校卒業後から、現場に入る人もいます。
飲食店で修行するとなると、学校に入って学ぶような知識や技術を一から体系的に学ぶことはできません。一方で、現場でしか身につかない実践をすることはできるため、学校に通った後に現場に入る人たちに比べて、早い段階から実績を積むことができます。

シェフと料理人(コック)の仕事内容の違いとは?


普段何気なく使っている料理人(コック)とシェフという言葉には、実は仕事内容に違いがあり、それゆえ年収にも差があるのです。

まず、料理をする人たちのことを全員、料理人(コック)と呼びます。そして、コックたちを取りまとめる総料理長を表す言葉がシェフになるのです。
料理人(コック)もシェフも、調理の上手さや、調理が楽しいと思う気持ち、お客様に美味しいものを提供したいという心が必要な点は共通していますが、その役割が大きく異なります。

調理だけをしたい場合は、料理人(コック)の方が向いていますし、食材の管理や厨房全体の人材などを取りまとめるマネジメント力を発揮したい、メニューを自分で考案したいという場合は、シェフを目指すのが良いでしょう。
自分で調理もシェフの仕事もしたいのであれば、独立して自身のお店を持つのも一つの手です。
いずれにしても、自分はどのタイプであるかを見極めることが重要になります。

料理人(コック)の仕事は調理

料理人(コック)は、オランダ語で「kok(コック)」で「料理人」を意味する言葉が語源です。英語にすると「cook」です。
コックは、資格の有無に関わらず、料理する人全員を指します。つまり、お店にいる料理をする人は、料理人(コック)としての経験年数や役職に関わらず皆、コックと呼ぶことができます。
料理人(コック)になる方法は、学校に通うまたは飛び込みで飲食店に入って経験を積むという方法があり、料理を作る人を指しますが、料理人(コック)になったからと言ってすぐにシェフになれるわけではないのです。

掃除や食材の手配、下ごしらえや皿洗いなどの後片付けに至るまで、料理周りのことを行えるようになったら、少しずつソースや前菜の調理などに携わって、ようやくメインの調理ができるようになるという段階が一般的です。そのため、まずは一人前の料理人(コック)になる必要があります。
ある程度の経験が積めたら副料理長(スーシェフ)になり、その後ようやくシェフのポジションへと昇格できるのです。

シェフの仕事は厨房責任者・現場のマネジメント

お店にいる料理人全員がコックと呼べますが、その中で取りまとめる総料理長のことをシェフと呼び、シェフになるにはまず、一人前のコックになる必要があります。
シェフの語源はフランス語の「chef(シェフ)」からきています。英語の「cheif(チーフ)」と同じように「長」を意味し、「最高責任者」を意味する言葉として使われています。

例えば、レストランやホテルのシェフは厨房の責任者として新しいメニューの開発、季節のメニューや毎日の日替わりメニューの考案、コースメニューを組み立てる役割を担っており、シェフが考案したメニューを実際に調理するのが料理人(コック)や副料理長なのです。
お客様を見た目でも味でも満足してもらう一皿を生み出すには、調理技術に限らず、発想力や美的センス、その時代のトレンドを読む力など、様々な能力が必要になります。

シェフにも料理のスキルが必要なことはもちろんのこと、加えて厨房をまとめるリーダーシップ、責任感などの能力が重要になりますし、食材の原価管理などを含めた経営的なマネジメント能力も必要になるのです。

資格は必要?就職・キャリアへの影響


料理人・シェフになるために、特定の資格は必要ないものの、持っておくと就職時やキャリアアップに役立つ資格もあり、その資格は国家資格や民間資格など様々です。
資格を取得することで、調理にまつわる歴史や知識、調理スキルなどを学ぶことができるので、持っておくと有利になる資格を3つ紹介します。

調理師免許

調理師免許は、調理技術や食の専門知識を有することを証明するもので、国家資格です。
単に食材の知識だけでなく、栄養学や衛生学などの知識も含まれ、雇用主や来店されたお客様に対して、安心感や信頼感を持ってもらうことができます。
調理師法には、「飲食店などでは調理師を置くように努めなければならない」と定められているため、就職にも有利になる要素の一つと言えます。

また、調理師免許を持っていない場合、就職しても最初は皿洗いなどの仕事から始まるのに対し、免許を持っていると新人のうちから調理を任されるなど任される仕事が変わってくるので、給与や待遇面にも差がつく可能性があります。

調理師免許を取得するためには、中学校卒業以上、高等学校の入学資格を有するという学歴規定と、職歴規定があります。
職歴規定は、以下のいずれかに当てはまることが条件です。

・各都道府県が指定している、養成施設のある調理師学校を卒業していること
・飲食店などで2年以上の調理の実務経験を経て、試験に合格すること

調理師学校に通って必要単位を取得して必要条件を満たせば、試験を受けることなく、資格を取得することができます。
2年以上の実務経験を経て受験する場合、試験はペーパーテスト(4択式のマークシート形式)となり、長文による記述回答などはありません。

さらに調理師免許を持っていると、一定の条件を満たした上で、専門調理師・調理技能士やふぐ調理師の受験も可能になり、更なるスキルアップを目指せます。
このように、調理師免許を持っていると、知識を持っていることの証明、お客様や雇用主への安心感、給与面など様々な面において有利に働くため、ぜひ取得しておきたい資格です。

NSGカレッジリーグのグループ校である国際調理製菓専門学校(Food)では、卒業後無試験で取得できます。

食品技術管理専門士(フード・テクニカル・マネジメント・コーディネーター)

公益社団法人全国調理師養成施設協会が認定する調理師養成施設で、2年以上の専門課程を修了し、申請した場合「食品技術管理専門士」として登録されます。

資格を取得すると、食品工場の製造現場を管理するために必要な一般的な知識を有していること、現場で発生した問題解決に必要な問題点を見つけることと改善案を立てる能力があるといった証明になります。

また、製造現場におけるコミュニケーション力や従業員を取りまとめたり新人育成に関する方法などを総合的に学ぶことができるので、資格を活かして、現場で適切な指示が出せるようにもなります。

食品技術管理専門士の資格を取得することで、食品工場に必要や知識だけでなく、現場での人間関係にも活かせる力が身につくのが嬉しいですね。

栄養士

栄養士は、調理に対して専門的な知識をもち、十分な調理技術を持っている者として都道府県の免許を受けた国家資格です。主に健康な方への栄養指導や給食の運営を行います。やや医療分野などとも重複する資格ですが、栄養士も調理の世界で役立つ資格です。
調理だけでなく、栄養に関わる深い知識が必要となるため、栄養士の資格は持っているだけで働ける職場が広がると言えるでしょう。

栄養士になるには、高校卒業後に栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校に入学して所定の単位を取得し、卒業することが必要となり、別途受験する必要はありません。栄養士の資格取得にあたっては。勉強する内容が多いことや実習があることから、夜間学校や通信教育はありません。

活躍する場としては、医療現場、学校給食や社員食堂、スポーツ現場、高齢者・障がい者・子どもなどと関わる福祉施設現場、研究・教育活動の現場などがあり、乳幼児期から高齢期まであらゆるライフステージの現場で、食や栄養の専門家としてサポートします。

グループ校である国際調理製菓専門学校(Food)では、同じく卒業後無試験で取得できます。

NSGカレッジリーグ生に聞いてみた!専門学校進学の魅力とは

シェフや料理人を目指す方に対して少しでも参考になればと、国際調理製菓専門学校(Food)に通う久保田萌依(シェフ学科/中条高校出身)さんに、気になるあれこれを聞いてみました。

Q:進学の決め手は?

A:調理技術だけではなく、食に関しての知識をゼロから学ぶことができるので、迷わず専門学校進学を選びました。調理師国家資格が取得できるだけでなく、同じ夢に向かう仲間と一緒に学べる環境であることも進学の決め手だと思います。

Q:どんなことを学んでいる?

A:Foodのシェフ学科は、1年次に国家資格に必要な講義や調理技術の基本(西洋・日本・中国・集団調理)をしっかり学び、2年次で専攻コースを選択することができます。私は日本料理コースを選択しています。

調理技術だけでなく、学生レストラン運営やレシピ考案・商品開発、調理技術コンクールへのチャレンジなど実践的な学びが多く、将来食の業界で必要なことを日々学んでいます。

将来は日本の食の素晴らしさを伝え感動を生み出す料理人になりたいです。

Q:1日の流れは?

A:1限(50分授業)9:30よりスタートし、6限まで授業がある場合は16:10まで。
1年次は国家試験に必要な座学が多く、調理実習は週4回程度1~3限まで行う日もあります。
2年次は専門技術がメインとなるため、1限~6限まで1日専門料理実習の日もあります。
放課後は自主練習で学校に残ったり、アルバイトに行く人もいます。

まとめ

資格取得に向けて学ぶことで自分自身の知識が広がり、現場で経験できる仕事内容にも違いが出てきます。
キャリア形成や収入面にも影響してくるので、ぜひ積極的に資格取得を目指すことをおすすめします。

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